2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

modernologio

ある必要があって、美術館にて今和次郎関連の書籍などを買ってくる。 この人については、これまで食わず嫌いだった。やはりこの美術館にて常設展示で、この人による街角のスケッチやら船旅での絵はがきやら写真やらを目にしているのだけれど、正直なところど…

Rabinow,1996

Rabinow, P., 1996, Essays on the Anthlopology of Reason, Princeton U. P. おもに第5章と6章を読む。人間についての生物学的な知識が人間のアイデンティティにかんする既存の概念の意味を変容させ、ひいては社会的関係にかんする新しい論理的可能性を開い…

教科書

急きょ担当することになったある国家試験対策講座のために、教科書に首っ引きになる。 新カリキュラムのいくぶん無理目なお題目に触れながら、数多くの現実的データへとつなげていく仕方には、皮肉ではなく本心からほれぼれとする。とはいえ僕としてはほれぼ…

Robin O. Andreasen

このところ、Robin O. Andreasenによる科学的人種概念についての論文を読んできた。彼女の主張の基本は、人間の繁殖集団についての単系統群として生物学的人種概念を定義し直すことができる、というものである。そのうえでいくつかの含意が引き出されたり、…