2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

精神障害の症候の論理的地位

Marková, I. S. and German E. Berrios, 2009, "Epistemology of mental symptoms," Psychopathology, 42, 343-349. 精神障害の症候とされるものの論理的地位の検討。 その概念が、症候とされる行動が現れる社会的なコンテクストや、患者の持つ障害や生活と…

診断概念の妥当性と有用性

Kendell, R. and Jablensky, A., 2003, "Ditinguishing between the validity and utility of psychiatric diagnosis," American Journal of Psychiatry, 160(1), 4-12. 様々な精神障害は自然な種類(natural kinds)なのか否か。またそうでなかったら、精神…

概念の操作的定義と操作的診断基準

佐藤裕史, German E. Berrios, 2001「操作的診断基準の概念史」『精神医学』43(7), 704-713. 精神医学における操作的診断基準の導入の経緯とその問題をまとめている。 精神医学において操作的診断基準が発表されたのは、1972年のJ. P. フェイナーらの論文で…

模倣と内面化

Hacking, I., 2010, "Pathological withdrawl of refugee children seeking asylum in Sweden," Studies in History and philosophy of Biological and Biomedical Sciences, 41, 309-17. おもにスウェーデンを中心に2001年以降に発生した、難民の子どもたち…

病状の分類と発明の、二つのベクトル

Hacking, I., 1982, "Biopower and the avalanche of printed numbers," Humanities in Society, 5, 279-295. =2012, 岡澤康浩訳「生権力と印刷された数字の雪崩」『思想』1057, 76-101. 30年ほど前に書かれたハッキングの論文。この後、ハッキングは1990年…