2005-01-01から1年間の記事一覧

Clifford R. Show, 1930→1966

Jack Roller: a delinquent boy's own story, University of Chicago Press. などが転送先に届く。 個人がフィールドとなり、自伝が研究対象となるというのは、どのようなことなのだろうか。そしてそこに、記憶という概念がどのようなものとして、どのように…

『メディアとことば 2』

をお送りいただきました。どうもありがとうございます。 いずれも興味深い論文が収録されていますが、エスノメソドロジー的観点から面白そうなものとして、 是永 論・酒井信一郎「「広告」はいかにして「広告」に見えるのか」 岡田光弘「身体の動きの表象を…

Michael Lynch, 1995

"Narrative Hooks and Paper Trails: The Writing of Memory," History of the Human Sciences, Vol. 8, No. 4, pp. 131-143.マイケル・リンチによる、Rewriting the Soulの書評。出版されてまもなくなされたにもかかわらず、かなり本質的な論点を提示してい…

Ian Hacking, 2005

"Why race still matters", Daedalus, 134(1), pp. 102-116. なぜ人種はいぜん問題になるのか?。 J. S. ミルをひとつの出発点にしながらそれを人工種と見たうえで、現在における、統計の中で用いられる人種概念をまず概観。そのさい、統計学的に有意(stati…

要取り寄せメモ

Harvey Sakcs and Emanuel A. Schegloff, 2002 "Home Position", Gesture, 2(2), pp.133-146. しかしingentaでは$36.47もする。あとで取り寄せること。

FA-66

ローランドのオーディオインターフェースが届いた。 じつはこれまでアナログの音声はマイク端子から入力していた。ギターはもちろん、テープに取りためてあった会話データとかも。 というわけで、とりあえずノートブックのほうにFireWireで接続。マックだと…

原稿

ある学会誌というかある雑誌というか(紀要じゃないよな)から、「ある特集をしますんで、どーかひとつ」とのご依頼。 自分のスケジュール的にもちょうど良いし、考えをまとめるののにも都合がよい。というより、来るものは拒まず、いや拒めずでやっておりま…

Ian Hacking, 2002

"The Archaeology of Michel Foucault" in Hisorical Ontology, Harvard U. P., pp. 73-86. もとはThe New York Review of Booksに載った書評とのことだが、今回読み返してみて、とても充実した論文であるとの印象をもった。こんな書評ってなかなかないだろ…

背中

昼ご飯の後片づけで鍋を棚にしまっていたところ、背中にピキッと痛みがはしる。 呼吸ができない、そのまま床に寝そべる。けど、痛みのせいで背中がこわばり、呼吸ができない。5分くらいしてよろよろはいあがるが、やはり痛みがとれない。 だけど今日はテニス…

Jean-Pierre Dardenne & Luc Dardenn, 1999

ダルデンヌ兄弟による映画、Rosettaを、ゼミの学生さんたちと観る。 どんよりとしたどうしようもなさに、つらそうであった。 景気も上向きなどと言われるのは他人事でしかないこの地域では、深刻さは人一倍、だろう(僕としては別にいじめるつもりはなかった…

Ian Hacking, 2000

"How inevitable are the results of successful science?" in Philosphy of Science, 67, pp. 58-71. いくつか届いたイアン・ハッキング関連の最近の論文から、まずはこいつから...、読んでみよう。 要約を読むかぎり、Social Construction of What? 随所に…

Tehillim & The Desert Music

Steve ReichのTehillimを買い直そうと思い、iTMSに行ってみた。 このアルバムは院生時代にある人に貸してそのまま。返せとも今さら言えず(というより音信不通)、急に聞きたくなったのだ。 iTMSにあったことはあったが、The Desert Musicとワンパッケージで…

"Darwin & Progress"

By Robert J. Richards, Reply by Richard C. Lewontin. in The New York Review of Books, 52(20). 同紙に掲載されたルウォンティンによる書評への論点提示と、ルウォンティンによる応答。 http://www.nybooks.com/articles/18570ちなみにルウォンティンに…

Ian Hacking 2001

"Degeneracy, Criminal Behavior, and Looping," in Wasserman, D. and R. Wachbroit (eds.) Genetics and Criminal Behavior, Cambridge U. P., pp. 141-167. まずこの論文では、「犯罪的行動」概念の対象と、その帰属(「所有権」)が整理される。犯罪行為…

Bionics(バイオニクス)2005年12月号.

なるものが、届く。「創刊一周年!」なのだと。それはそれは、おめでとうございます。 さて今月号のSpecial Issueはというと、 遺伝子治療はどこまで可能か (1)ウィルスベクターを利用した遺伝子治療(小澤敬也) (2)新しい遺伝子治療用ベクターとしてのヒト…

Anti Bush Sticker

バンパー用のステッカーで、5枚で$9.50(送料込み)だと。色々ヴァージョンがあるが、残念ながら、どれもさえない。 http://www.antibushbumperstickers.com/

Ben Harper 2003

不毛な仕事が、13時間して終わった。僕は印刷屋なのかっ! とぼやきたくなる。 こんな時はベン・ハーパーのヒロヒロ・ボイス。"She's Only Happy in the Sun"。 アルバム全体としては余り気に入っていない。というか、年を追うごとに悪くなっている。 無理し…

校正者

某誌の校正原稿が届く。 今回の原稿はいくぶん丁寧にチェックしておいたせいか、校正者は誤字脱字の指摘はほとんどしてこなかった。ただその代わり、かなり突っ込んだ指摘が目につく。なかなかのくせ者と見た(というか僕がそのあたりに無知な文章を書いてき…

Social Problems, Vol. 52, No. 4

特集はLanguage, Interaction, and Social Problemsとなっている。おもに会話分析者による分析群と社会問題の構築主義に属して物語とレトリックの分析を行う群が、すみわけるような感じの特集となっている。 目次は、というと、 Don H. Zimmerman, "Introduc…

細野晴臣・北中正和(編)2005

『細野晴臣インタビュー:The Endless Talking』平凡社ライブラリー. ライブラリー版にて復刻。こっちは楽しい読書です。

金森 修2005

『遺伝子改造』勁草書房. 『現代思想』に掲載されたここ5、6年ほどの論文を主とした論文集。とりあえず第8章「参考資料--健康という名の規範」のみを一読(ちなみにこれは『科学哲学』に掲載されたもの)。 健康を複数の規範を設定できることとみる論点が設…

おもいっきり生電話

実習の5回目の授業。そろそろ対面的相互行為の細部に注意してもらおうと思って、おもいっきり生電話のビデオを受講生さんたちと見ることにした。 おもに言葉のやり取りのかたちに注目してもらったのだけれど、受講生たちは意外にもシンプルに重要な点を指摘…

Jeff Coulter 1991

The Grammar of Schizophrenia, in W. F. Flack, D. Miller, and M. Weimer(eds.) What is Schizophrenia?, Springer-Verlag, pp. 161-71.Ian Hacking 1999 "Madness: Biological or Constructed?" in Social Construction of What?(Harvard U. P. )の寄り…

物色中

千葉則夫2003『W. E. B. デュボイス--人種平等獲得のための戦い』近代文芸社. デュボイスのものについては『黒人の魂』とDusk of Dawnしか読んではいない。そんななか立ち読み中に見つけた本。基本的には生い立ちと変遷を描いた伝記と言えそう。ドイツ留学中…

Mannheim, 1924

「歴史主義」『マンハイム シェーラー 知識社会学(現代社会学大系)』青木書店, 8頁. 歴史記述(あるいは個別の経験・事象)と歴史主義(意味を与える全体性)について。 以前には、それぞれの個々の経験を囲い込み、それによって哲学的たらしめる宗教的体…

Skylarking

またしてもアナログ版をiTMSで買い直す。いつも通り、かなり後ろ向きだが(ここんとこ申請書だの授業だので珍しく忙しいのである)、XTCの1986年のアルバム。 本人たちはプロデューサーのトッド・ラングレンに色々反感があったと後になって言っていたと聞く…