2007-01-01から1年間の記事一覧
Hacking, I., 2007, "Our Neo-Cartesian Bodies in Parts," Critical Inquiry, 34(1), pp. 78-105. 出版社による書誌情報:http://www.journals.uchicago.edu/toc/ci/current
Cavell, S., Diamond, C., McDowell, J., Hacking, I., and Wolfe, C., f. c., Philosophy and Animal Life, Columbia University Press. Philosophy and Animal Life作者: Stanley Cavell,Cora Diamond,John McDowell,Ian Hacking,Cary Wolfe出版社/メーカ…
注文していた某B社のRAID用ディスクが製造中止だとの連絡が入る。後継機種もないのだとのこと。このディスク、サイズ(2TB)とインターフェース(eSATAあり)かつ価格が10万ちょっとという点にもとづき、選んだもの。けっこうお得な品だったんだけどね。 ま…
研究会での報告用に、ベールズのシステムを用いて分娩における相互作用を分析した論文をいくつか読む。あまりきびしく切り捨てるのも角が立つので、どう言うべきか考えている。ただし少なくとも、分析結果が操作的カテゴリーにもとづくものである以上、その…
変化を語ることが意味をなすためには同一性が論理的に前提となる。この同一性は、経験的に確認できる同一性ではないはずだと思う(数的同一性)。私の来歴を語るとき、その語りが意味をもつためには、この私とかつての私は<あらかじめ>同一でなければなら…
仕事帰りに自動車屋による。ここで、3日ほどのあいだお世話になった軽自動車くんとお別れする。この軽くんの運転は、なかなか新鮮。アクセルを思いっきりふかして走る(と言ってもたいしてスピードは出ていないし、むしろ後ろの車から煽られていたりするのだ…
種や集団populationを歴史的存在としてみるギセリンやハルの視点は、「種-が-進化する」という事態をきわめてクリアに描いている。いわば形質の類似性は何であれ種や集団の徴候にすぎないということ。そしてだからこそ、この発想がどこに由来しているのかを…
生物学の哲学におけるダーウィニズム理解をおっているところだが、行き当たった文献に恵まれたせいか、論理的にダーウィニズムおよび集団思考を整理するとどのようなものになるかが、クリアになってきたように思う。変異についての態度、集団と個体(個人)…
調査士科目認定手続きの取りまとめの仕事を終える。毎年やっているのだから手続きについて覚えていてしかるべきなのだが、毎年すっかり忘れている。とりわけ勤務先では、実習を年度にわたって変則的に組んでいるので、思い出すのが難しい。反省して、遅まき…
長谷川公一・浜日出夫・藤村正之・町村敬志, 2007『社会学』有斐閣. お贈りいただきました。実は某PR誌の広告を見てかなり惹かれていたので、ちょうど良かったです。どうもありがとうございます。 分厚さからして近年には珍しい、力の入った教科書のように思…
Sober, E., ed., 2006, Conceptual Issues in Evolutionary Biology, 3rd ed., The MIT Press. 題名の通り、進化生物学をめぐる概念的諸問題を論じた論文のアンソロジー。第3版は、あらたに「進化過程における女性」、「進化心理学」、「進化理論における法…
ある仕事が終わる。早く終えようとすこし以前から徐々にはじめてはいたのだけれど、けっきょく文章を書きおえ送信してみると、締め切りの1日前だった。 この仕事は二回目だが、今回感じたのは、次。詳細を記述しようと思えば、なんについてであれ、かなりの…
とりあえず二つに絞れたが、いずれを買えばよいのだろう。関心上、後者に傾きつつあるのだけれど。A Dictionary of Ecology, Evolution and Systematics (Oxford Paperback Reference)作者: R. J. Lincoln,G. A. Boxshall,P. F. Clark出版社/メーカー: Cambr…
Hull, D., 1994, "Ernst Mayr's influence on the history and philosphy of biology," Biology and Philosophy, 9, pp. 375-386. 初学者には難しく、わかったことといえば彼が次のように考えていることくらい。 種はクラスではなく、歴史的に偶有的な個物で…
タイヤ交換のため、急きょ、自動車関連のチェーン店へ。交換が終了するまでの時間はざっと4時間。その間に、待合室の座り心地の悪い椅子にて、読了。遺伝子は35億年の夢を見る―バクテリアからヒトの進化まで作者: 斎藤成也出版社/メーカー: 大和書房発売日: …
昨日からある新書とにらめっこをしている。教科書としても使えるとはしがきに書かれている。実際その通りで、事典をひいてもピンとこなかった概念が、建前を越えて実際的な推論をふくめてさりげなく紹介されている。この点はとても助かる。MAMA'S GUNアーテ…
ある原稿用のプロットをつくる。ぜんぜん踏み込めていない。書く前は面白いと思っているのだが、書き上がると何も言ってないに等しい。まだまだなんだよね。モーション+3アーティスト: リー・コニッツ,ソニー・ダラス,エルビン・ジョーンズ出版社/メーカー: …
Coulter,J. & Sharrock,W, 2007, Brain, Mind, and Human Behavior in Contemporary Cognitive Science, The Edwin Mellen Press. Foreword: Dr. P. M. S. Hacker Introduction Chapter 1: Neural Metaphysics Chapter 2: Materialist Conceptions of MInd: …
Marks, J., 2002, What it means to be 98% chimpanzee, University of California Press. =2004, 長野敬ほか訳『98%チンバンジー』青土社. ヒトゲノム多様性計画への批判の第一人者と思われる人の議論も読んでみた。対立は、概念的問題・科学観の問題である…
"Why race still matters," Daedalus, 134-1, pp. 102-116. 再読。「統計学的に有意味」/「統計学的に有意」/「統計学的に有益」。→というわけで、人種カテゴリーの状況的適切さの次元に注目(「正しさ」と混同して状況判断を誤らないように)。
Edward,E.J., Amsterdamska,O., Lynch,M.,Wajcman,J., eds., 2007, The Handbook of Science and Technology Studies, M.I.T.Press. STSの基本アイデアからはじまり、各論(実践への視点、政治と公的なもの、制度と経済、新しいテクノサイエンス)へと至る、…
Bidil関連の新聞記事(New York Times)をいくつか読んでみた。 以下は、そのなかの2004年11月14日のNicholas Wadeによる記事("Race-Based Medicine Continued...")からの抜粋。 人種に生物学的基盤はあるのだろうか? 社会科学者らが論じているようにもし…
J. ワトソン、N.Y.の研究所から退く http://www.nytimes.com/aponline/us/AP-Controversial-Scientist.html 英Sunday Times Magazine誌のインタビューにて、アフリカに対する人種差別的と受け取られる発言を行ったため、コールド・スプリング・ハーバー研究…
Cavalli-Sforza, L.L., 2000, Genes, Peoples, and Languages, North Point Press. =2000, 赤木昭夫(訳)『文化インフォマティックス』産業図書. 人種の合理的な分類に対する知的関心は、ほとんど連続的である現象に人工的な不連続を課す愚かさにぶつかる。…
今日の一言:「何事かにラベルを貼り付けるとき、たとえそれが名前や文字、数字であれ、君はその何事かを不連続なものにしているのだ」。 Hiernaux, J., 1964, "The concept of race and the taxonomy of mankind," in Montagu, A., ed., The Concept of Rac…
HMVにておいてあったのでさっそく買ってきてみました。キース本人によるライナー・ノーツにも記されていますが、躍動的なノリが売りの一枚ですね。たしかにリズムの線が太いというのが第一印象でした。そうした点は、冒頭からわずかながらのベース・ソロを差…
報告作成終了。いつもながらのあわてぶり、久しぶりの徹夜。しかし年齢のためか、さすがにきつくなってきた。 ともあれ、"When I fall in love"は、ようやくリラックスできた身にとてもしみてくる。この曲のキースによる演奏は、ブルー・ノートライブのコン…
最近、バイディルでこの頁にいらしている方が結構いらっしゃる。 http://d.hatena.ne.jp/Minik/20050629/1120021974 http://d.hatena.ne.jp/Minik/20051218 あと1ヶ月に迫った報告のための防備録もかねて、『日経サイエンス』2007年11月号の記事(原文はSci…
ある学会で報告するべく、「○△指導」と公式に銘打たれた場面をふたつ見直している。 見直してみて驚くのが、クライアントのニーズや個別的状況についてサーバントが問うことが極めて稀なこと。また問いへの答えが得られたとしても、サーバントが極めてカテゴ…
先ほど、社会調査実習の1回目の授業が終了した。今回の目標も、ある施設における訓練場面のエスノメソドロジー的分析。とはいえ、僕の担当している学生さんたちのきびしい現状(「何が」きびしいのかを言うのはひかえますが)に即せば、まずはごく基礎的な言…