ランチョンセミナー

なるものに参加した。
満員の大会場、講師の医学部の先生が妊婦の糖尿病の成立機序について語るなか、スポンサーの製薬会社からいただいた(←タダである)お弁当を黙々とパクつき、ズッズーッと紙パックのお茶をすする。
自分で参加しながらもこうした光景じたいに驚いたのだけれど、それ以上なのが、長蛇の列をなしていた聴衆にたいしてお弁当が不足なく配布されたことである。さすがは製薬会社、社会学を専攻する僕のような無益な人間にも、お弁当をくれるとは。
肝心の報告の方は、いろいろ歯がゆい点が残っていつつも、時間内で言うべきことは言ったということで、まあ、よしとしたい。
報告を終えて、会場内に設置されたおみやげ売り場で試食をしながら、おみやげを買う。
振り返ってみると、学会に来たのか、観光に来たのかわからなくなってくるような、何とも楽しい学会であった。といっても、現場の方々や専門の方々の抱いておられる問題意識がはっきりと理解でき、また社会学が役に立てるのではと思われる部分もあることが認識できたことは、大きな収穫。