校正者

某誌の校正原稿が届く。
今回の原稿はいくぶん丁寧にチェックしておいたせいか、校正者は誤字脱字の指摘はほとんどしてこなかった。ただその代わり、かなり突っ込んだ指摘が目につく。なかなかのくせ者と見た(というか僕がそのあたりに無知な文章を書いてきたせいかもしれないのだが)。
例を挙げてみる。


「名指す」→「名づける」:この指摘は3カ所ほどある。どうも「名指す」がお好きではないようだ。
「周知のように、この選択が文明社会では〜〜」→「周知のように」をトル:どうして取るんだ!
「同化についてのR. E. パーク〜〜」→「同化(assimilation)についてのR. E. パーク」:おっ、なかなか詳しい!
「国民的休日の祝祭や〜〜」→「国民的祝日の祝祭や〜〜」:うん、祝祭があるのは祝日だわなあ。


そのほか、正字についてのお勉強。「一揃い」の「揃」は上↑のようなのであった。どうやら「月」の部分が、斜めなのが正字なのだ!と強調したいらしい。無知な僕としては、したがっておくことにする。