生物学史関係

中村禎理さんのものがいくつか届いた。いずれもすでに読んでいてしかるべきはずだ。だけれども、恥ずかしながら今頃、なのです。
まず1967→1997『日本のルィセンコ論争』みすず書房.
題名の通り、主題は日本のマルクス主義科学論争史。ルイセンコ関係の細部については『サンバガエルの謎』でしか知らないし、またこの問題の、農業技術の問題との関わりについては、想像はつきながらも、やはり知らなかった。

ついで1986『遺伝学の歩みと現代生物学』培風舘.
こっちは、編集本で、文字通り遺伝学の通史。こちらは知識の穴ボコボコ(だらけだが)を埋めるのに使いたい。

んで2004『近代生物学史論集』みすず書房.
これは、近代生物学の成立、ハーヴィ論、その他のルィセンコ関係という三部に分かれてて、中心はハーヴィ論にあるように見える。こっちは手強そうである。