作業中

一日中、書類や書物の梱包に追われる。ここ1週間かけてやってきた作業のひとつの山場(?)。
しかし、段ボールが足りず、買ってくる。一個158円っていくら何でも高いよなあ、などと言っている余裕ではない。明日までにやっておかねばならないのよ、どうしても。

 ところでその帰り道。なんとも、微妙な事柄。
 お菓子を買おうとコンビニに入った。暴君ハバネロとコーラを手に、レジへ。そしたら、おばあちゃんとレジのバイト店員から、「待ってました!」風のまなざしに気づく。何かと思って、「えっ?」と僕。
 おばあちゃんの手にはコンパクトカメラ。店員の手には、ソニーのメモリー・スティック・デュオ。それを店員は、バーコード・リーダーに当てようとしている。ただ、この製品で良いのか、二人とも確信がつかめないらしい。どうやら二人ともが、カメラのメディアを入れる箇所すらわからず、よってどのメディアが適切なのかもわかってないらしい。そこで二人のまなざしが僕に向けられていた、というわけ。
 そんなわけで、カメラを貸してもらい、メディアを入れるボタンをあけてみた。そこには、フィルム挿入用のスロットが。一同、賞賛のまなざし、誇らしげな僕(なんとも低レベル)。
 ついでおばあちゃんと一緒に、フィルム・コーナーへ行き、フィルムを選んだ。おばあちゃんは少ない枚数でいいんだと言うので、24枚のものを選んで、購入。その場で、開封して入れてみた。一件落着。....と思ったら、入らない。向きをいろいろ変えてみても入らない。スロットは、フィルムに対して、ちょっと小さいようだ。うーむ。
 そこで売り場に戻り、よく見てみたら、さっき選んだのは35mmフィルムである。その下の段には、一回り小さな箱に入ったフィルムがあるではないか。APSフィルムなる、一回り小さなものである。そんなものがあるなんて知らなかった。
 結局、おばあちゃんはこれを買い直すハメに。「いいよ、いいよ、これ(35mmフィルム)あげるよ」とおばあちゃん。僕の方は、ハバネロとコーラを手にしながら、立ちすくむ。
 一方で僕の言い訳。フィルム挿入用スロットから、35mmとAPSのどちらが適切かなんて、判断はつくわけがない。ましてや、APSの存在すら知らなかったのだ。その他方で、自責感。おばあちゃんには悪いことをした。何とも軽率であった。
 梱包のためか埃っぽい部屋にて、コーラを飲む。
 何ともあと味が悪い。