Foucault, M., 1984 "What is Enlightment?"

in Rabinow, P. ed. The Foucault Reader, Pantheon, 32-50.=「啓蒙とは何か？」『ミシェル・フーコー思考集成X』筑摩書房, 3-25.

久方ぶりに。啓蒙の哲学的エートスをフーコーなりに読み替えたものとしての、歴史的存在論。
今回の再読は、歴史的存在論とは？（←Hacking, I. 2002, "Historical Ontology" ）、ということで、この語の初出クレジットまで辿ってみたしだい。ハッキングのこの論文でのフーコー理解は、この論文に依るところが大きいように感じた（当たり前か）。
「批判」の作業をどのような仕方でおこなっていくかという点で（フーコーの場合は、系譜学的目的での考古学への依拠、なのはもちろんだけど）、文体が変わりうることについて、納得（cf. Hacker, P. M. S., 1972, Insigiht and Illusion=1981『幻想と洞察』）。それと、現在の歴史と、自由の実践との関わりについても、ふむふむ...。

あ、それと昨晩、うっかりしててニコチンパッチを二つ貼ったまま寝てしまった。んで、冷や汗と吐き気、強い貧血に襲われました。注意されていたように、やはり危険ですね。