Conrad, P., 1976→2006

  • Conrad, P., 1976, Identifying Hyperactive Children: The Medicalization of Deviant Behavior, Ashgate.

ある準備のため、そして今やっている調査準備にとっても便利なので、読んでみる(お値段はえらく高くて後悔しているのだが)。ただただ、唸るばかり。難点1:臨床と社会とを分離させて分析するところ、難点2:逸脱行動を与件とするところ。これらは一見べつの難点にみえるが、両者の由来は同一と思われる。
というわけで、素朴に問うてみる:逸脱行動とは何なのか、そしてそれはいかにして観察可能なのだろうか(なお、こうした問いは、逸脱行動をあらかじめ定義してしまうこととは意味がまったく異なるハズ)。これがまじめに問われないかぎり、上記の難点はクリアできないはず(もちろんこうした指摘は、彼らに対して数多く言われてきたことなのだけれども)。

Identifying Hyperactive Children: The Medicalization of Deviant Behavior Expanded Edition (Ashgate Classics in Sociology)

Identifying Hyperactive Children: The Medicalization of Deviant Behavior Expanded Edition (Ashgate Classics in Sociology)