Speak No Evil

以下、いろんなところで言われてきたこと。今さら、という感じではある。しかし、やはり僕も同じようにしか書けない。
なにかしっくりこない、というのがこの人の楽曲についてのこれまでの印象だった。60年代後半のマイルズのバンドでもそうなんだけれど、この場合はやっぱりマイルズ独特の緊張感もあってこの印象はかなり薄められている。
しかしやはりショーターのリーダーアルバムだと、しっくりこなさがきわだつ感じがした。けれどもわずかながら時間ができたので、このしっくりこなさにつきあってみる。テーマでのホーンの微妙なハーモニーと後方で響くピアノ。ゆったりとしたテンポにざっくりと切り込んでいくソロ。まあ、しっくりこないけれども.....。
そんな風にあてもなく聴いていると、反対に自分が何を期待して聴いていたのかが意識されてくるように思う。ピリッとしたキメだったり、ハードなブロウだったり.....。
でも、もっと微妙なハーモニーの楽しみ方だったりソロの醍醐味もあるんだ、そんな風に印象を新たにする。

Speak No Evil (Bonus CD) [12 inch Analog]

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