ジャンル?

原稿はあいかわらず。
いろいろ文字をひねり出しながら、しっくりいかない状態を上塗りしている。感じとしては、寝ぐせを強引に寝かしつけているというか、ダメな化粧の上塗りというか。相方にぼやいたら、「そんなことを言っているのはいつものことだ」ということだから、大丈夫だろう(というべきか、今回もダメだろうというべきなのか)。
とはいえ、ひとつだけ実感がある。たんに理屈ではなく、実感として(だからやばいのかもしれないが)。
うまくまだ言えないが、バフチン流に言えばジャンルとでもいうものが存在がカギであるような。もちろん、「言説編成」っていうのはそういうことなんだろうけど。そのあたりを考慮に入れないかぎり、どうもダメじゃないか、そしてまたそのあたりがエスノメソドロジストや構築主義者とハッキングとのやりとりをみるさいの焦点なのではないのかな、と。
ただ、そのあたりを対象化しようとすると「外の思考」とか「沈黙」とかで言挙げしてしまいがちになる。もちろん手練れ者はその辺の配備はしっかりしているのだろうけど、逃げの手段としてそれに頼ってしまうと上の世代の愚を繰り返してしまうことになる。
どのように対処すべきなのだろうか...。(ただただ追跡しながら、悲鳴をあげるポイントまでにじり寄っていくべきなのか。スローガンで言挙げするのではなく(それはナンセンスになる)、そして金切り声ではなくて。)

おわびがてらの現状報告でした。
小説の言葉 (平凡社ライブラリー (153))